ホームページは作った。でも、検索しても自分の会社が出てこない。問い合わせも来ない——。塗装会社の社長から、いちばん多く聞く悩みのひとつです。
その入り口がSEO対策です。施主が「(地域名)外壁塗装 費用」などと検索したときに、あなたの会社のページが上のほうに出るようにする。ここが機能すれば、広告費もポータル手数料もかからない、自前の集客の柱になります。
ただ、この分野には注意が必要です。「AI検索の時代だから、特別な対策が必要」「構造化データを入れないと出ない」——お金のかかる話が、たくさん売られています。結論から言うと、その多くはGoogleが公式に「不要」と言っているものです。
この記事では、全国13,656社を実際に調べたデータと、Googleの公式見解をもとに、塗装会社のSEOで本当に効くことだけを、正直に整理します。
SEO会社に見積もりを取ったら、”AI対策込みで月20万”と言われて…。高いけど、やらないと時代に取り残される気がして、迷ってます。
その”AI対策”の中身、一度確認したほうがいいです。Googleが公式に”要らない”と言っているものが混ざっていることが多い。何が本当に効くのか、データで順番に見ていきましょう。
SEOで最初に決めるのは「どの言葉で見つけてもらうか」
SEOは、小手先のテクニックではありません。施主が実際に検索する言葉で、その答えになるページを用意する——これに尽きます。
だから最初にやるのは、キーワードを決めることです。塗装会社が狙うべき言葉は、大きく3種類あります。
- 「(地域名)+外壁塗装」:いちばん濃い。もう工事を考えている施主が使う言葉
- 「外壁塗装+費用相場」「外壁塗装+時期」:まだ検討中の施主。ここで出会っておくと、後で選ばれやすい
- 「(地域名)+外壁塗装+(工事内容)」:「〇〇市 外壁塗装 屋根」のような具体的な言葉。数は少ないが、競合も少なく、成約に近い
大手のポータルサイトが上位を占めている言葉で正面から戦っても、なかなか勝てません。地域名や、具体的な工事内容を組み合わせた言葉のほうが、地元の塗装会社にとっては勝ち目があります。
大手が上にいるキーワードで戦っても勝てないんですね。
正面からは分が悪い。でも”地域名+工事内容”みたいな具体的な言葉なら、大手は手が回ってない。地元の会社が勝てる場所は、ちゃんとあるんです。
全国13,656社を調べたら、大半が土俵に上がっていなかった
私たちは2026年7月、全国47都道府県で、Googleビジネスプロフィールに登録されている外壁塗装事業者13,656社を1社ずつ調べました。実際に数えた数字です。
分かったのは、多くの会社が、SEOの土台にまだ手をつけていないことでした。
| 項目 | 全国13,656社 |
|---|---|
| 自社サイトを持っている | 10,070社(73.7%) |
| サイトの平均点(100点満点) | 36.7点 |
| 40点未満 | 67.7% |
| 最上位のA評価(80点以上) | わずか43社(0.3%) |
1万社を超える中で、しっかり整えられているのは43社。この分野は、誰かが先に走って独占している状態ではありません。ほぼ全員が、まだスタートラインにいます。
内訳を見ると、傾向がはっきりします。サイトを持っている10,070社のうち、約半分は、施主が検索する言葉に答えるページ(施工事例や地域ページ)を、ほとんど持っていません。ホームページはあるけれど、会社案内で止まっている、という状態です。これでは、施主が「〇〇市 外壁塗装 費用」と検索しても、出てきません。
そして、この傾向は都会でも地方でも変わりませんでした。北関東の4県で見ても、サイトを持つ割合も、中身の充実度も、全国とほぼ同じ。つまり「都市部だから競合が進んでいて勝てない」ということはないのが実態です。
これは、地元の塗装会社にとって好機です。施主が検索する言葉に、正直に答えるページを用意するだけで、地域の検索で上に出られる余地が、まだ大きく残っています。
1万社もいて、ちゃんとやってるのが43社だけ…。都会も田舎も同じなんですね。
そうなんです。だから”都会は競合が強くて無理”は思い込み。まだほぼ全員がスタートラインにいる。先にやった会社が抜けます。
塗装業のSEOで、効くコンテンツはこの3つ
SEOで効くのは、奇抜なテクニックではなく中身のあるページです。塗装会社の場合、次の3つが柱になります。どれも、現場にすでにある材料で作れます。
1. 施工事例ページ(いちばん強い)
どの町の・どんな家を・いくらで・どう直したか。これを写真と一緒にページにします。施主は、自分の家に近い事例を見て安心し、問い合わせます。事例は、多ければ多いほど効きます。現場ごとに1ページ。これがSEOでもいちばん強いコンテンツです。
2. 費用・料金の説明ページ
施主がいちばん不安なのはお金です。「外壁塗装 費用」で検索する施主に、正直な相場と、価格が変わる理由を説明するページを用意します。金額を隠す会社より、正直に書く会社が信頼されます。
3. 地域ページ(対応エリアごと)
実際に工事に行ける市町村ごとに、その地域向けのページを作る。「〇〇市の外壁塗装」というページです。ここで重要なのが、次の章で説明する「対応エリアを具体的に書く」という話につながります。
これらのページを、施主が実際に打ち込む言葉で、正直に書く。専門用語ではなく、施主の言葉で。それがSEOの本体です。
施工事例、写真は撮ってるんですけど、ページにはしてませんでした。もったいないことしてたんですね。
いちばん強い材料を、寝かせてたんです。現場の写真と、いつも施主に説明してる費用の話。それをページにするだけ。新しく取材する必要も、専門知識も要りません。
🚨「AI対策に構造化データが必要」——Googleは公式に否定しています
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
SEOの営業で、「これからはAI検索の時代。構造化データやAI用の特別なマークアップを入れないと、AIに出ません」と言われることがあります。月額の見積もりに「AI対策」として乗っていることも多い。
その前提は、Googleの公式見解と食い違っています。
Googleは2026年5月、AI検索について公式にこう書いています。
> AI OverviewsやAIモードに表示されるための追加要件はなく、特別な最適化も必要ありません。(中略)新たに機械可読ファイルやAI用のテキストファイル、マークアップを作る必要はありません。追加すべき特別なschema.org構造化データもありません。 > — Google 検索セントラル「AI features and your website」
Google自身が、はっきり「特別な対策は要らない」と言っています。
私たちの調査でも、これは裏付けられました。構造化データを実装している会社と、していない会社で、AIに名前が出る割合はほとんど変わりませんでした。
Googleが同じページで必要だと言っているのは、普通のSEOと、信頼できる中身のあるコンテンツ。つまり、前の章で説明した施工事例・費用ページ・地域ページ——それがそのまま、AIにも効く対策だということです。
「AI対策で月〇万円」という見積もりを見たら、その中身を確認してください。「構造化データ」「AI用マークアップ」が主役なら、Googleの公式ページを一度見せてもらいましょう。
“AI対策込みで月20万”って言われたの、まさにこれかも…。
中身を確認してください。Google自身が”特別な構造化データは要らない”と言ってる。それにお金を払うのは、もったいないです。
AIにも検索にも効く、いちばんの取りこぼし=「対応エリア」
構造化データでないなら、何がAIに効くのか。
私たちの調査で、AIが会社の名前を挙げるかどうかは、その会社のページが検索で拾われているかどうかに、いちばん強く関係していました。AIは、検索して見つけたページを読んで答えを作っているからです。だから、SEOがそのままAI対策になります。別物ではありません。
そして、多くの塗装会社が取りこぼしているのが「対応エリアの書き方」でした。
はっきりした傾向が出ています。会社が「行けるのに、サイトに書いていない」地域では、検索でもAIでも拾われない。逆に、隣の県であっても「対応エリアとして書いてある」地域では、ちゃんと拾われる。距離でも県境でもなく、「書いてあるかどうか」で決まっていました。
これは、そのまま伸びしろです。
- 実際に工事に行ける市町村を、すべて書き出す
- その市町村ごとに、地域ページを作る(「〇〇市の外壁塗装」)
- 「〇〇県全域」ではなく、町の名前を具体的に書く
ほとんどの会社は自分の市の名前しか書いていないので、隣町の需要を丸ごと取り逃しています。ここを埋めるだけで、検索でもAIでも拾われる範囲が広がります。新しく買うものは、何もありません。
これは、私たちが実際に確かめたことでもあります。ある会社について、対応エリアとしてサイトに書いてある町と、実際には車で20分で行けるのに書いていない隣町で、AIに名前が挙がるかを比べました。結果は、はっきり分かれました。書いてある町では挙がり、書いていない隣町では挙がらない。さらに、その会社が対応エリアとして書いていた県外の町では、県境を越えているにもかかわらず、ちゃんと名前が挙がっていました。
つまり、AIが見ている「エリア」は、地図上の距離ではなく、そのサイトに書いてある文字列なのです。近いから拾われるのではなく、書いてあるから拾われる。あなたの会社がどこまで対応できるかは、あなたが決めて、書けばいい。ここは、多くの会社が気づいていない、大きな伸びしろです。
SEOとAI対策は別物だと思ってました。同じなんですね。
同じなんです。だから”AI対策”を別料金で売られたら、注意したほうがいい。ちゃんとした施工事例と地域ページを作れば、検索にもAIにも効く。二重にお金を払う必要はありません。
施主は、実際にこんな言葉で検索している
「施主の言葉で書く」と言われても、どんな言葉かピンと来ないかもしれません。実際に施主がよく検索する言葉を、いくつか挙げます。専門用語は、ほとんど出てきません。
- お金の不安:「外壁塗装 費用」「外壁塗装 相場 30坪」「外壁塗装 安く する方法」
- 時期の迷い:「外壁塗装 何年ごと」「外壁塗装 やる時期」「外壁 塗り替え サイン」
- 失敗したくない:「外壁塗装 業者 選び方」「外壁塗装 訪問販売 大丈夫」「外壁塗装 手抜き 見分け方」
- 具体的な悩み:「外壁 ひび割れ 補修」「外壁 チョーキング」「屋根 塗装 必要か」
これらは、あなたが毎日、現場で施主に説明していることです。訪問見積もりで相場を伝えたり、そろそろ塗り替えどきだと説明したりしている、その内容が、そのまま検索されています。その説明を、ページに書き起こすだけで、検索する施主に届きます。
専門用語じゃなくて、いつも施主に話してる言葉でいいんですね。
その通り。難しく考えなくていい。現場で説明してることを、そのまま文字にする。それが施主の検索する言葉と、ぴったり合うんです。
コツは、1つの言葉に1ページを対応させることです。「費用」のページ、「時期」のページ、「業者の選び方」のページ。全部を1ページに詰め込むより、分けたほうが、それぞれの言葉で拾われやすくなります。
そして、この中でいちばんアクセスを集めるのが「費用」まわりのページです。施主にとって、お金は最大の関心事だからです。ここで大事なのは、金額を出し惜しみしないこと。「詳しくはお問い合わせください」で終わるページは、施主に閉じられます。逆に、正直に相場を書き、その金額が何で決まるか(面積・塗料のグレード・足場・付帯部)まで説明するページは、読まれ、信頼され、問い合わせにつながります。書き方の参考として、施主向けにまとめた外壁塗装の費用相場ガイドのような整理の仕方が役に立ちます。
Googleが評価する「経験・専門性・信頼」は、塗装会社の得意分野
Googleは、ページの中身を評価するときの考え方をE-E-A-Tという言葉で説明しています。むずかしそうに見えますが、中身は「その情報を書いているのは、本当に分かっている人か」という、当たり前のことです。
- 経験:実際にやったことがあるか
- 専門性:その分野の専門か
- 信頼:信じてよい相手か
ここで、塗装会社は圧倒的に有利です。SEO会社が一般論で書いた記事より、実際に何百件も施工してきた職人が、現場の写真つきで書いた記事のほうが、この基準では強い。経験も専門性も、現場そのものが証明しています。
具体的には、こうします。
- 施工事例に、実際の写真と、その現場ならではの一言を添える(「この家は北面の劣化が早かった」など)
- 誰が書いているかを、はっきりさせる(会社名・代表・資格・施工実績の年数)
- 正直に書く(デメリットや、費用が変わる理由も隠さない)
取ってつけた専門知識は要りません。いつも施主に説明していることを、そのまま書く。それが、Googleがいちばん評価する形です。
E-E-A-Tって難しそうだけど、要は”本当に分かってる人が書いてるか”なんですね。
そう。何百件も現場をやってきた職人が、写真つきで書く。これに勝てる記事は、そうそうありません。塗装屋さんは、もともと有利なんですよ。
検索に出るための、地味だが外せない基本
中身が良くても、いくつかの基本を外すと、検索に出づらくなります。難しくはありません。一度やれば済むものが多いです。
- ページのタイトルに、狙う言葉を入れる:「〇〇市の外壁塗装なら〜」のように、施主が検索する言葉をタイトルの頭のほうに置きます
- 1ページ=1テーマにする:費用のページ、施工事例のページ、地域のページ。ごちゃ混ぜにせず、分けます
- 関連するページ同士を、リンクでつなぐ:施工事例から費用ページへ、地域ページから施工事例へ。施主も回遊しやすくなります
- スマホで見やすくする:施主のほとんどはスマホで見ます。文字が小さすぎないか、写真が重すぎて表示が遅くないか
これらは、一度整えれば長く効きます。派手さはありませんが、ここが崩れていると、どんなに良い施工事例も検索に出てきません。
中身が良くても、基本を外すと出ないんですね。
土台の部分です。一度やれば済むものが多いから、最初にきちんと整えておく。ここが抜けてると、せっかくの施工事例がもったいない。
SEOは自社でやるか、外注するか
ここまで読んで、「自分でできそう」と思った方もいれば、「手が回らない」と思った方もいるはずです。
自社でやる場合、いちばんのハードルは続けることです。施工事例は、現場が終わるたびに1ページ。地域ページも、少しずつ増やす。効果が出るまで3〜6ヶ月かかるので、その間コツコツ続けられるかが分かれ目になります。写真と、いつも施主に説明している内容があれば、中身は作れます。
外注する場合、注意点があります。見積もりの中身を確認することです。「AI対策」「構造化データ」が主役になっている見積もりは、この記事で見たとおり、Googleが不要と言っているものにお金を払うことになりかねません。施工事例・費用ページ・地域ページという”中身”を作ってくれる相手かを見てください。
どちらにしても、何にお金を払っているのかを、社長自身が分かっていること。それが、この分野で損をしないための一番の防御です。
もうひとつ、やってはいけないことも言っておきます。「文字数を増やすために、中身のない文章で水増しする」のは逆効果です。以前は「長い記事ほど上位に出る」と言われた時期もありましたが、今は違います。Googleは、読者の役に立たない薄い記事を、むしろ評価から外す方向に動いています。AI で量産したような、どこにでもある一般論のページも同じです。
塗装会社が持っている強みは、その正反対にあります。実際の現場、実際の写真、実際の費用、実際の失敗談。これは、AIにも他社にも真似できません。薄く長くではなく、現場の具体で書く。それが、遠回りに見えて一番効くSEOです。
長く書けばいいわけじゃないんですね。むしろ現場の具体が強い。
水増しはむしろ逆効果です。あなたにしか書けない現場の話。それが、AIにも他社にも真似できない、いちばんの武器なんです。
集客の全体像は塗装業の集客方法|下請け脱却・元請け化のための全手法に、地図枠での集客は塗装業のMEO・Googleマップ集客に、ホームページ制作は塗装会社のホームページ制作にまとめてあります。
まとめ|SEOとAI対策は別物ではない
“AI対策”に月20万払う前に、確認してよかったです。うちがやるべきは、施工事例と地域ページだったんですね。
そうです。Googleが公式に”特別な対策は要らない”と言ってる。ちゃんとした中身を作れば、検索にもAIにも効く。しかもその材料は、全部現場にある。まずそこからで十分です。
外壁塗装のSEO対策について、大事なところを3つにまとめます。
1. 全国13,656社のうち、整えられているのは43社(0.3%)だけ:地域の検索で上に出られる余地が、まだ大きく残っています 2. 「AI対策に構造化データが必要」はGoogleが公式に否定している:別料金の「AI対策」は、中身を確認してください 3. 効くのは、施工事例・費用ページ・地域ページ:どれも現場の材料で作れて、そのままAIにも効きます。特に「対応エリアを市町村名まで書く」ことが、いちばんの取りこぼしです
SEOは、下請けやポータル頼みから抜け出すための、自前の集客の柱です。特別な魔法は要りません。要るのは、現場にすでにある材料を、施主の言葉でページにすることだけです。
塗装会社の地域集客を、ポータル頼みから“自社の資産”へ。
「地域名+外壁塗装」で探す施主に、
まず選ばれる会社へ
ライト ¥20万/スタンダード(おすすめ)¥30万/プレミアム ¥50万〜
初期費用¥0・契約期間の縛りなし
GBP最適化・口コミ獲得の仕組み化・施工事例の発信まで一気通貫でご支援します。
契約期間の縛りなし・初期費用¥0・無料相談で見積もりOK
よくある質問(FAQ)
Q1SEOは、効果が出るまでどれくらいかかりますか?
Q2「AI検索対策」に、特別な費用をかける必要はありますか?
Q3何のキーワードを狙えばいいですか?
Q4施工事例は、何件くらい必要ですか?
Q5ホームページがあれば、SEOは自動的に効きますか?
Q6SEOとMEO(Googleマップ)は、どう使い分ければいいですか?
Q7調査の数字は、どこまで信用できますか?
元請ラボは、塗装会社の社長と、外壁塗装を考える施主の両方に向けて、集客・費用・業者選び・メンテナンスの疑問にわかりやすく答える専門メディアです。
構造化データ・FAQを標準装備し、「地域名+外壁塗装」の検索とAI検索の両方で見つかる記事を、塗装業界にくわしい編集部が設計・公開しています。

